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馬のTタッチ TTEAM

TTEAM for You and Your Horse


シドニーオリンピック日本代表の広田龍馬氏とデビー・ポッツ先生
Photo by Raelene Koerber

TTEAM(Tellington TTouch Equine Awareness Method)は、あなたの馬と共に行う素晴らしい方法です。この非常に効果的なテクニックは、パフォーマンス面と健康面で最上の結果を引き出す手助けとなり、あなたと愛馬との絆をより深いものとしてくれます。TTEAMは、理解とコミュニケーションを深めるトレーニングを提供します。見えている兆候に対処するのではなく、問題の原因を見据えることで、一般的なトレーニングと行動に関する問題のユニークな解決の機会を提供します。TTEAMを経験した馬は、気質と競技技能、また、意欲とパフォーマンス能力における顕著な改善を示します。Tタッチと様々なグラウンド・ワークや騎乗練習を組み合わせたTTEAMのアプローチは、馬が古いパターンをくつがえして、恐怖や腕力を伴わない学びを可能にします。TTEAMは、より良いセルフ・コントロール(自制)、自信、そして協調をもたらします。

TTEAMは問題のある馬だけのためのものではありません。TTEAMを子馬の時から始めると、将来の馬の仕事が何であっても、非常に良い早期教育となるでしょう。高齢の馬にとっては、ほんの少しのTTEAMが快適で質の高い暮らしをもたらしてくれるでしょう。実際、デビー・ポッツ先生の愛馬サニーは、TTEAMによって快適な老齢期を過ごし40歳の一生を終えました。

パートナーシップと乗馬の喜びを体験して、あなたの愛馬ともっと楽しんでください。

*TTEAM: Tellington TTouch Equine Awareness Method

TTEAMは、以下のような馬の行動と健康に関する問題に役立ちます。

 ●痛みと凝り
 ●疝痛、病気または負傷
 ●神経質または緊張
 ●不安定なパフォーマンス
 ●診察や蹄鉄への抵抗
 ●トレーラー移動時の問題
 ●グルーミング(ブラシがけ)や鞍掛けへの抵抗
 ●頑固または不精


Photo by Raelene Koerber

【 馬のTタッチ・ワークショップ 2019 秋】

~ あなたは愛馬の健康に気を遣っていますか? ~

Tタッチ・インストラクターの第一人者として、全世界的に知られているデビー・ポッツ先生による、馬へのT-タッチのワークショップを開催致します。馬に関わりのある方に限らず、Tタッチの習得を目指す方も、原点である馬への施術を通してTタッチの真髄に触れてみてはいかがでしょうか?

このワークショップで学んでいただくこと

【初級】
  ●日常的な馬との信頼関係とコミュニケーションの向上や改善
  ●心身共に健康な馬の状態を保つための、より効果的な方法
  ●痛みの緩和と回復の促進 
  ●TTEAM用具、及び様々なグラウンドワークによる自制心と集中力の向上とバランスやパフォーマンスの改善
  ●臆病、ストレス、やる気が出にくい、または偏(こずみ)などの問題改善

【中級】
  ●中級レベル及び人間へのT-タッチの紹介
  ●騎乗時におけるTTEAM活用法    
  ●人間の体の状態が、どのように馬に影響を与えるかを学ぶ
  ●バランスを取ること、体を意識すること、真の呼吸法、視覚的イメージづくりを上達させる方法

インストラクター: デビー・ポッツ
*現在、日本国内において馬のワークショップの指導ができるのは デビー・ポッツ先生のみです。

日 時:  初級 11月11日(月)~12日(火)

      中級 11月13日(水)~14日(木)

       9:30~16:30終了予定(各日とも)

定 員:参加: 12名/各クラス
    見学: 制限なし
    ※各クラスともに、最少催行人数6名となります。
    人数が満たない場合は、開催を中止させていただく場合がございます。 

受講費:参加費 初級(2日間)   ¥43,200
        中級(2日間)   ¥43,200
        見学費  ¥20,520 (1日あたり)

会 場:那須トレーニングファーム
    栃木県那須塩原市寺子1723-1


※これまで参加されたことのある方も、再度初級クラスからご受講いただけます。
  また今回始めてご参加の方でも、初級クラスに続いて中級クラスへのご参加も可能です。

申込締切日: 10月6日(日)

>>> 詳細>>> 申込書ダウンロード

お問い合わせは、以下の主催者へご連絡ください。

  アニマルファンスィアーズクラブ
      TEL: 0287-63-1117
      URL: www.afc-dog.jp

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昨年の7月の岐阜でのTタッチワークショップにおいて、デビー先生が「馬は群れを作る動物であるから、岐阜の馬房の仕切りの壁に窓を作ったらどうか」とアドバイスをしてくださいました。

壁をぶち抜いて窓を作るという提案に、最初はびっくりしてしまい戸惑いましたが、岐阜市畜産センター公園のご理解を得られ、窓を作っていただけることになりました。工事の間はドキドキしておりました。今までなかった窓に馬が驚いたり、隣の馬と激しいケンカになったらどうしようと不安が頭をよぎりました。工事が終了して馬を馬房に戻すと、隣り合った馬が窓の柵を挟んで和やかにご挨拶、ほのぼのとした空気に会員一同が癒されました。(写真右)

その後、ダンディという馬を可愛がってくださるお客さんに「窓が出来てダンディは変化がありましたか?」と聞かれました。ダンディを思い浮かべて、あっ!と気がついたことがありました。ダンディは熊癖があり、いつも馬房の中で馬せん棒にもたれて左右に揺れておりました。ダンディの馬せん棒は胸が擦れてしまわないようプラスチックのパイプのカバーがはめてあり、カバーが壁に当たり一日中カツンカツンと音がしていました。(写真左) そう言えば最近その音を聞いていない!窓から隣のフロスティを覗いて遊んでいる!ダンディがゆれていない!今まで熊癖を止めさせることなど絶対にできませんでした。本当にびっくりしました。

デビー先生に馬をよく観察して、変化を感じなさいと何度も教えていただいたのに、大きな変化を見逃していました。Tタッチを学び、馬をもっと敏感に感じられるようになりたいと改めて思った出来事でした。 

岐阜市乗馬会 大川 由美子

Tタッチを学び始めた私たちのところに、一頭の馬がやって来ました。フロスティという名前の葦毛の13歳のセン馬です。フロスティは腹帯の当たる 部分にメラノーマができており、騎乗する度に出血を繰り返すとのことでした。また、手入れにたいしての警戒感が非常に強く、近づくだけで、耳を伏せ威嚇し激しく蹴り、非常に攻撃性のある馬でした。フロスティが来て一週間後に、私は右手を咬まれ何針も縫う怪我をしてしまいました。それでも、デビー先生の「馬の全ての行動はコミュニケーションである」という言葉に従い、冷静に行動することができました。更に私がフロスティを攻撃的と言うことに対し、デビー先生は「攻撃ではなく、反応ととらえてください」と考え方を整理してくださいました。

私たちは、まず、フロスティが触らせてくれる部分からタッチをはじめ、フロスティの持っている恐怖感を理解するよう務めました。私たちのTタッチへの理解度は浅く、どれほどのことができたのか判っていません。それでも少しづつフロスティは心を開いてくれるようになりました。いつもギリギ リと絞っていた耳と口元がゆるみ 、可愛い顔をみせるようになりました。騎乗後もメラノーマからの出血がとまり、表面に皮が張り毛が表面を覆うようになりました。

レッスンでは、トレーナーにとても協力的な頼もしいパートナーです。先日行った検定試験では受験者をのせ経路をしっかりまわってくれました。しかし、まだ誰でも触れる馬ではなく、注意を要する問題はたくさん残っています。私たちは、更にTタッチを学ぶことにより、フロスティとの絆が深くなっていくことを心から望んでいます。

フロスティのその後の様子

ホームページに載せていただいたフロスティの記事を読んでくださった沢山の方から感想をいただきました。驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。

フロスティの帯道にあったメラノーマはますます小さくなり、完全に毛で被われ皺の様になっています。気性はまだまだ激しいところはありますが、少しずつフロスティの手入れができる人が増えてきました。フロスティの手入れをするとき、人が緊張して息を止めるとフロスティは歯ぎしりをして威嚇します。デビー先生の言われる深い息がとても重要だと感じます。

前回の岐阜でのワークショップでホーミングピジョンという二人での引き馬で、私と相方がフロスティに引っぱられて止められなかったことがありました。デビー先生曰くスーパーカーのエンジン搭載のフロスティを自信を持って引けるよう、今回の那須のワークショップでは引き馬の特訓をしていただきました。人がバランスよく立つこと、馬との距離感や明確な意思の重要性を学びました。

夏休みの間、フロスティで経路を練習をしていた小学生の女の子がフロスティを大好きと言ってくれます。Tタッチを学ぶことにより、馬と一緒に過ごす幸せを深く感じる毎日です。

岐阜市乗馬会 大川 由美子